第6回 貧血の人の食事療法
貧血になると、血液中のヘモグロビンが減少して、
あらゆる部位で酸素欠乏の症状があらわれてきます。
その結果・・・
- めまい
- 息切れ
- 立ちくらみ
- 頭痛
- 顔色が悪くなる
といった症状が現れます。
貧血の原因
- 赤血球の生産量が低下している
- 赤血球が壊れやすくなっている
- 出血している
などの原因があります。
また、貧血のタイプにも「再生不良性貧血、悪性貧血、溶血性貧血」などに分けられますが
約7割の方は、鉄欠乏性貧血です。
ほとんどの場合(何らかの病気が原因であるときをのぞいて)
食事の取り方に原因があるでしょう。
栄養性貧血の原因
- たんぱく質の欠乏
- ビタミンB12、葉酸の欠乏
- 鉄分の欠乏
- (摂取不足、呼吸障害、需要増大、排泄増大)
貧血の解消、予防のために気をつけることは、
「朝,昼,夕の食事で栄養をバランス良く取ること」です。
バランスよくとは・・・
「炭水化物だけとか、野菜だけというように偏らない食事をするということ」です。
その上で、健康な赤血球を作るために、
- 良質なたんぱく質を含む食事
- (加工品に偏らない)
- 鉄分を含む食事
- 造血作用のあるビタミンB2,B6,B12,C、銅を含む食事
を、下の表を参考に毎食組み合わせて十分取ることです。
また、
アルコールの取りすぎ や 食前・食後のコーヒー、紅茶、緑茶
は鉄分の吸収を悪くしますので注意が必要です。
鉄剤を服用している場合も同じですので、飲み物には注意してください。
造血に効果的な栄養素とそれを含む食品
良質たんぱく | 鶏肉、卵、納豆、豆腐、アジ、タラ、マグロ、チーズ、牛乳 |
鉄 | レバー(牛、豚、鶏)、大豆、小豆、えんどう豆、しじみ、あさり、はまぐり、カキ、わかさぎ、いわし、緑黄色野菜、ひじき、もずく、もも肉(牛、豚、鶏) |
銅 | ココア、大豆、カキ、きくらげ、牛レバー、チョコレート |
ビタミンB2 | 卵黄、緑黄色野菜(春菊、ほうれんそう、にら)、セロリ、干ししいたけ、胚芽米、レバー(牛、豚) |
ビタミンB6 | 牛レバー、鶏肉、サケ、ひらめ、いわし、バナナ |
ビタミンB12 | レバー(牛、豚)、牛肉、豚肉、卵黄、納豆、チーズ |
ビタミンC | パセリ、ブロッコリー、芽キャベツ、なばな、レモン、いちご、柿、パパイヤ、ジャガイモ、サツマイモ、みかん |
*やはりよく言われますが、この表からも、レバーが貧血には効きます。 お大事に・・・