糖尿病のお話
糖尿病の診断基準について
最近糖尿病の診断基準が下記のように変わりました。
診断 来院時
- 食後血糖 200mg/dl以上の時
- HBA1c 6.5%以上 糖尿病とする
- HBA1c 6.5%以下あるいは測定していない時
- 再検査あるいは75g-OGTTを行う。
- 尿糖陽性、血糖値110mg/dlの時
- 75gOGTTを行う
75gOGTTは空腹で来院していただき、75gのブドウ糖を飲んでいただき、
飲む前、飲んで30分後、1時間後、2時間後に採血します。
- 75gOGTTを行う
糖尿病の診断基準
糖尿病型 | 正常型 | 境界型 | |
空腹時血糖値 | 126以上 | 110未満 | いずれにも属さない |
糖負荷試験 2時間値 |
200以上 | 140未満 | |
随時血糖 | 200以上 |
いずれかを 両者を満たす
糖尿病・・・糖尿病型の検査値のいずれかを別の日の検査で2回以上確認
妊娠糖尿病・・・空腹時血糖140以上、糖負荷試験の1時間値180以上
同2時間値150以上のうち二つ以上を満たす。
血糖検査を繰り返さなくても糖尿病と診断できる場合
- 口渇、多飲、多尿、体重減少など糖尿病の特徴的な症状があって、
さらに「糖尿病型」であれば、糖尿病と診断してよい。 - 血糖値には測定のばらつきがあるので、糖尿病の症状がない場合は
1回の検査が「糖尿病型」であっても確診のためには再検査を必要とする。
ただ,HBA1cが6.5%以上であれば糖尿病と診断できる。 - 現在糖尿病型であり、かつ過去に高血糖を示した資料
(検査データ)がある場合には糖尿病と診断して良い。 - 過去に糖尿病と診断された病歴などの資料がある場合および
糖尿病性網膜症が見出された場合も糖尿病と診断して良い。
以上です。
ご不明な点は、当院までお越しの際にお尋ねください。